循環型社会を目指して セメントリサイクル概要

セメント業界での廃棄物・副産物活用は、最も歴史のある製鉄系副産物である高炉スラグの活用が1950年代からはじまり、1970年代以降にはオイルショック等を背景として、廃タイヤや廃油、再生油などエネルギー代替廃棄物・副産物も受け入れ始めました。近年、社会的な環境意識の高まりを受けて、循環型社会構築という観点からも、『大量処理が可能』で『高温焼成による無害化』ができ、『二次廃棄物の発生がない』セメント工場の役割はますます重要性を増しています。

セメントリサイクルの社会的役割

セメント工場における廃棄物・副産物のリサイクル量は年間約3千万トンとなっています。
セメント製造においては、大量のエネルギーを利用することからエネルギー由来のCO2排出量が多いという特長があるのは事実です。しかし、現在大量の廃棄物・副産物を化石エネルギーに置き換えて使用していることで、エネルギー由来のなかでも化石エネルギー由来のCO2排出量は減少しております。

また、社会全体で考えても、セメントにとって原料・熱エネルギーの代替となりうる廃棄物・副産物が、ごみ処理場で単純焼却され、さらにその二次廃棄物(焼却灰等)が埋め立て処理される場合と比べれば、少なくとも化石エネルギーの使用量が減少する分だけ、CO2の排出量が減少することになります。更に、焼成温度が1,450℃の焼成炉(ロータリーキルン)を使ったサーマルリサイクル(熱回収)の観点からも、熱エネルギーの有効活用に繋がっております。

セメント製造プロセスで使われているさまざまな廃棄物・副産物

火力発電所から出る石炭灰など、他産業から排出される廃棄物・副産物の他にも、建設発生土や木くずをはじめ、下水汚泥や廃タイヤ、廃プラスチックなど、人々の生活に密接につながっている社会全般から廃棄物・副産物を受け入れています。

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