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セメントコンクリート用語

耐硫酸塩ポルトランドセメント
セメント中のC3Aは、硫酸塩に対する抵抗性が弱いため、その含有量を極力少なくしたセメント。硫酸塩は海水中、温泉地付近の土壌、地下水中に含まれることがあり、このような場所の工事に使用される。
縦シュート
コンクリートを打ち込み箇所まで運搬する道具の一つで、円又は四角形断面の管状のもの。コンクリートバケットが使えない場合に使用する。
単位容積質量
単位容積当たりの骨材質量(kg/L)の事で、骨材の密度、粒度、粒径、空隙率等によって変化する。
弾性限界
鉄筋の機械的性質のひとつで、鉄筋を徐々に引張っていった時に、引張り始めて直ぐに見られる比例限界よりも少し上にある点で、この点以下であれば、引張力を緩めるとひずみもゼロに戻る限界のことで、この範囲を弾性範囲という。
耐久設計基準強度
JASS 5において、構造物の計画供用期間に応ずる耐久性を確保するために必要とする圧縮強度の基準のこと。
弾性ひずみ
時間に関係しない回復性のひずみ。
耐火性
コンクリートの加熱に対する抵抗性。加熱によりコンクリートは大きく劣化し、500℃では、圧縮強度が60%以下、静弾性係数は10~20%にまで低下する。
断熱養生
断熱型枠などによって、コンクリートが持っている熱量を極力放熱しないように保温する養生方法。
ダムコンクリート
ダム堤体に用いるコンクリートで、ダムの構造の安全性と機能を維持するために必要な強度,耐久性,水密性及び単位容積質量を有していなければならない。
断熱温度上昇量
断熱状態(熱の出入りが無い状態)におけるコンクリートの温度上昇量。

超早強ポルトランドセメント
早強ポルトランドセメントよりも、さらに短期間で強度を発現するセメント。普通ポルトランドセメントが材齢7日で発現する強さを1日で発現する。用途は緊急補修用など。
中庸熱ポルトランドセメント
体積の大きな構造物(『大量』の意味をもつ『マス』をつけ、『マスコンクリート』という)の工事用に、水和熱を低くするためにC3S、C3Aの含有量を少なくしたセメント。水和熱が低いだけでなく、①乾燥収縮が小さい、②硫酸塩に対する抵抗性が大きいなどの特徴がある。ダムや大規模な橋脚工事などに使われている。
超速硬セメント
速硬性を有するセメントで以下の2種類に大別される。①11CaO・7Al2O3・CaF2を主成分とするクリンカータイプ②速硬性成分だけを別途製造し、これに適当量のポルトランドセメントと石膏等を混合したタイプ。 主な用途は、吹付け、グラウト、寒中工事など。
沈下ひび割れ
まだ固まらないコンクリートの沈下が、鉄筋などによって防げられる場合に、鉄筋に沿って発生する。
中性化
硬化したコンクリート中の水酸化カルシウムが空気中の炭酸ガスの作用を受けて次第にアルカリ性を失っていく現象。炭酸化とも言う。
注入モルタル
プレパックドコンクリートの粗骨材間の空隙を充填するモルタル。要求される性質として、流動性がよい、材料分離が少ない、適度に膨張するなどがあげられる。

低熱ポルトランドセメント
中庸熱ポルトランドセメントより水和熱が低いセメント。 1997年にJISに新たに制定されたポルトランドセメントであり、C2Sの含有量を40%以上と規定された高ビーライト系セメント。短期の圧縮強さは低いものの、長期において強さを発現する特性をもち、コンクリートの低熱性、高強度性及び流動性に優れる。
低アルカリ形ポルトランドセメント
ポルトランドセメントには、それぞれ『低アルカリ形』のものがある。低アルカリ形ポルトランドセメントは、使用する骨材がアルカリシリカ反応性について「無害」であると判定できない場合などに使用できるよう、セメント中の下式の全アルカリ量が 0.6%以下と規定されたセメントである。全アルカリ量 (Na2O 換算)(%) Na2Oeq (%) = Na2O (%) + 0.658K2O (%)
鉄筋
JIS G 3112 「鉄筋コンクリ-ト用棒鋼」に規定されている熱間圧延棒鋼と、JIS G 3117 「鉄筋コンクリ-ト用再生棒鋼」に規定されている再生棒鋼に区分される。また、その形状によって断面が円形の丸鋼とコンクリ-トとの付着を高めるための凹凸の付いた異形棒鋼の2種類に分けられる。
鉄骨
鉄骨鉄筋コンクリ-トのようなコンクリ-トとの複合構造物に用いられる。鉄骨は粘り強く大きな力が加わってもポキリと折れることはなく、また、重さに対して強度が大きく重量の小さな建物を造ることができる。しかし、錆びやすく、高温になると強度低下を示すことが短所となっている。
電食
鉄筋コンクリートにおいて、①直流が鉄筋からコンクリートに流れる場合は、鉄筋が酸化して錆が発生すること。②直流がコンクリートから鉄筋に流れる場合は、鉄筋がカソード(陰極)となり、鉄筋は防食されるが、過大な電流が流れるとコンクリートが軟化し、鉄筋とコンクリートの付着力を弱めること。
転圧コンクリート舗装
振動ローラによる締固めによって舗設される舗装用のコンクリート。舗装用転圧コンクリートともいう。曲げ強度を確保するために水セメント比を小さくした極めて硬練りのコンクリート(粗骨材の最大寸法は、一般に20mm)で、これを振動ローラによって強力に締め固めれば、舗設直後から通常の車両の通行が可能となる特徴がある。

動弾性係数
弾性体の振動周期、波動伝播速度などの振動特性試験によって求めた弾性係数。一般には、コンクリートの非破壊検査の手段として利用される。静弾性係数よりも10~40%高い値を示す。
凍害
コンクリート中に含まれる水分が凍結すると、体積膨張(約9%)を起こす。体積膨張した水分がコンクリート中を移動する際、膨張圧となってコンクリートを破壊すること。
トレミー工法
ホッパー及び鉛直管からなるトレミー管により、水中に水と置換しながらコンクリートを打設する工法。トレミー管は、内径20~30cmのものが多く、壁などの場合は、楕円形のものもある。
特性要因図
特性値に影響を及ぼす原因を系統的に整理し魚の骨のような図に示したもの。
銅スラグ骨材
炉で銅鉱石から銅を製錬採取する際に生じる溶融スラグを水によって急冷し、粒度調整を行った骨材。細骨材のみが規定されており、粒度による区分がある。JIS A 5011-3に規定されている。
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