EN

セメントコンクリート用語

細骨材
骨材を粒度にて分類し、10mmふるいを全部通過し、5mmふるいを質量で85%以上通過する骨材の事である。

シリカセメント
ポゾラン活性のあるケイ石粉などシリカ質(SiO2)を混合したセメント。混合するシリカ質の割合によりA種(5%を超え10%以下)、B種(10%を超え20%以下)、C種(20%を超え30%以下)の3種類に分けられる。長期強度は大きい。主にオートク レーブ養生するコンクリート製品に使用。
実積率
容器に満たした骨材の絶対容積のその容器容積に対する百分率。(骨材を容器に詰めたとき、どの程度隙間無く詰まっているかを表す指標)
シリカフューム
ア-ク式電気炉などにより金属シリコンやフェロシリコンを精錬する際の俳ガス中に含まれる副産物で電気集塵器により捕集される。その成分は80%以上が非晶質のSiO2であり、少量成分としてAl2O3、Fe2O3、CaO、TiO2などが含まれる。平均粒径は約0.1μmの球状粒子で、高いポゾラン反応性を有している。
上澄水
レディーミクストコンクリート工場で、洗浄により発生した洗浄排水から骨材とスラッジ固形分を取り除いた水を上澄水という。コンクリートの強度、ワーカビリティーなどに悪い影響が無いことを確かめれば、練混ぜ水として使用できる。
示方配合
示方書または責任技術者によって指示される配合で、骨材は表面乾燥飽水状態であり、細骨材は5mmふるいを全部通るもの、粗骨材は5mmふるいに全部とどまるものを用いた場合の配合。コンクリートの練り上がり1m3の材料使用量で表す。
支圧強度
コンクリートが部分的に圧縮荷重を受けたとき耐えられる最大圧縮荷重を荷重作用面積で除した値。
初期乾燥ひび割れ
プラスチックひび割れとも呼ばれ、仕上げの不良や過剰、フレッシュコンクリートからの急激な水分の散逸などによって、コンクリート表面に網目状に不規則に生ずるひび割れのこと。
支保工
型枠の一部で、せき板を所定の位置に固定するための仮設構造物。
締固め
型枠内に打込んだコンクリートを、振動機や突き棒等を用いて、隅々にまで十分に充てんすること。
湿潤養生
コンクリートの表面及び内部を湿潤状態に保持した養生。方法としては、湛水養生・散水養生・湿砂養生・養生マットや水密シートによる被覆・被膜養生などがある。
暑中コンクリート
気温が高く、スランプの低下や水分の急激な蒸発などのおそれのある時期に施工されるコンクリートのことで、コンクリート標準示方書では、"日平均気温が25℃を超える時期に施工することが想定される場合には、暑中コンクリートとしての施工を行うことを標準とする"と定めている。一方、JASS 5では、"暑中コンクリート工事の適用期間は、日平均気温の平均値が25℃を超える期間を基準とする"と定められている。
充填性
鉄筋周辺部や型枠の隅々までいきわたる性状。
遮蔽用コンクリート
放射線に対する遮蔽機能が要求される部位に用いるコンクリート。JASS 5Nでは、水セメント比=60%以下、単位水量185kg/m3以下、単位セメント量=270kg/m3以上、所定の乾燥単位容積質量を満足することなどが規定されている。
真空コンクリート
コンクリート打設後、表面に真空マット等を設置して内部の圧力を下げ余剰水を吸い取るとともに大気圧によって圧力が加わるようにして製造するコンクリート。早期強度が増加、凍結融解及びすりへり作用への抵抗性が改善、乾燥収縮が減少する利点がある。

水和熱
セメントの水和反応は発熱反応であり、この発熱を水和熱という。特にマスコンクリートでは、水和熱が大きいと温度ひびわれが発生しやすくなり、水和熱が少ないことが要求される。
スラッジ水
レディーミクストコンクリート工場で、洗浄により発生した洗浄排水から骨材を除いた水をスラッジ水という。スラッジ水は、スラッジ固形分(水和生成物と骨材微粒分)を含んでおり、その量によっては、コンクリートの性状に悪影響を及ぼすのでその添加量が規定されている。
スランプ
比較的硬練りから軟練りにわたる広範なコンクリートの軟らかさの程度を表すために一般的に用いられている指標。円錐の上部を切り取った形のスランプコーンと呼ばれるものの中に試料を所定の方法で詰め、スランプコーンを引き上げた後に生じるコンクリート頂部の下がり量で表される。スランプはコンクリートの降伏値と密接な関係がある。
水セメント比
コンクリートの配(調)合における使用水量のセメント量に対する比であり重量比で表される。コンクリートの圧縮強度に影響を及ぼし、水セメント比が大きいと圧縮強度は低くなる。
水密性
コンクリートやモルタル内部への水の浸入・透過に対する抵抗性。
すりへり
コンクリートに対するすりへりとは、表面が摩耗すること。摩耗現象として、コンクリートと平行に作用するすり磨きの要素と直角に作用する突砕きの2要素からなる。
水平打継ぎ目
コンクリート打設時に作業上または型枠の都合上設けた水平な打継目のこと。
スリップフォーム工法
コンクリートが自重に耐えられる程度に硬化した時期に型枠を外し、一定の速度で型枠を滑動させる工法。
水密コンクリート
水槽・プール・地下室などの圧力水が作用するような、特に水密性を要求される構造物に使用されるコンクリート。コンクリート標準示方書では55%以下、JASS 5では50%以下という水セメント比の上限が設けられている。
水中コンクリート
水中に打込むコンクリートのこと。①トレミー管を用いてコンクリートを流下させて打設する方法、②コンク リートポンプによりコンクリートを圧送する方法、③底開きの袋や、箱を打込み場所へ着底させ、容器底却を開いてコンクリートを流下させる方法、④陸上で袋にコンクリートを詰め,水中の所定の場所に積み上げる方法、⑤水中に直接コンクリートを打込む方法、⑤プレパックドコンクリートによる方法などがある。
水中不分離性コンクリート
水中不分離性混和剤を混和することにより、材料分離抵抗性を高めた水中コンクリート。

全アルカリ
セメント中のアルカリ(Na2O、K2O)は、骨材中の反応成分と反応し、コンクリートの膨張、ひび割れ等を起こす。これがアルカリ骨材反応と呼ばれるものである。全アルカリはNa2Oeq=Na2O+0.658×K2Oで表示する。JISではポルトランドセメントにおいてNa2Oeqが0.75%以下の規定がある。
セメントの安定性
セメントの特性の一つで、未反応の石灰(CaO)、酸化マグネシウム(MgO)が過剰に含まれていることによる、硬化過程の異常膨張の有無を確認する。試験方法は、JISに規定されておりパット法及びルシャテリエ法の二種類がある。
繊維強化プラスチック
炭素繊維やアラミド繊維などの高強度の新素材を束ねて、PC鋼材の代わりなどに用いられる補強材の事。その性状として、錆びない、軽量という利点を有するが、弾性係数は鋼材の2/3~1/5と小さく、破断に至るまでの伸び能力は鋼材の1/4~1/15と小さいためRC構造の主筋に用いるとひび割れや変形が大きくなる。また、耐火性に劣り、高価である。
セメント水比
コンクリートの配(調)合における使用水量に対するセメント量の比、すなわち水セメント比の逆数をいう。セメント水比は圧縮強度と比例関係にあり、セメント水比が大きいと圧縮強度は高くなる。
セメント系固化材
土の力学的及び物理的性質の向上を目的に、セメントの水和反応によって化学的に土を固化するために用いられる、セメントを主成分とした土質安定処理材の事。地盤強度の向上、干拓埋立地等の軟弱地盤の強化、ヘドロ、汚泥の処理、現場発生土の有効利用等に効果を発揮する。
設計基準強度
構造物の設計において、計算の基準とするコンクリートの強度。一般には材齢28日の圧縮強度を設計の基準とする。
せん断強度
供試体にある断面に正反対の方向から平行な力を載荷することにより、せん断力を加えその作用面ですべり破壊を生じさせようとするとき、すべり破壊に抵抗する最大応力度で、圧縮強度の1/4 ~1/7程度。
せん断弾性係数
せん断応力度τとせん断ひずみγとの間に成り立つ線形関係 τ=G・γにおける比例定数Gのこと。剛性率ともいう。
繊維補強コンクリート
引張強度及び曲げ強度、靭性を高めるため、鋼、ガラス、炭素などの短い繊維状材料を均等に混入したコンクリート。
正規分布
通常、安定した工程で作られる物の測定値は目標値を中心とする左右対称の釣鐘型の分布をするのが普通で、この様に「誤差を伴う物事」に当てはまるばらつきの規則的分布のことをいう。
静弾性係数
静的載荷試験の結果得られた応力―ひずみ関係から求めた弾性係数。

早強ポルトランドセメント
初期強度の発現性に優れるエーライトC3Sの含有率を高め、水と接触する面積を多くするためにセメント粒子を細かく砕いて、短期間で高い強度を発現するようにしたセメント。普通ポルトランドセメントが材齢3日で発現する強さを1日で、また、7日で発現する強さを3日で達成する。緊急工事用、寒冷期の工事用、コンクリート製品用などに使用される。
粗骨材
骨材を粒度にて分類し、5mmふるいで質量で85%以上留まる骨材の事。
粗粒率
ふるい分け試験を行った結果より求まる値で、骨材の大きさの概略値を示す指数である。ふるいは、JIS A 1102で示されるふるいを用いてふるい分けを行い、そのうち80、40、20、10、5、2.5、1.2、0.6、0.3、0.15mmの各ふるいにとどまる質量分率(%)の和を100で除した値。
側圧
型枠に打込まれたレディーミクストコンクリートが、せき板に対して直角方向に及ぼす圧力のこと。
セメント関連の
お問い合わせはこちら

各支店へのお問い合わせ

各支店連絡先
PAGE TOP