2022年度入社
セメント部門
生産技術
A.N.
理工学研究科物質化学工学専攻
PROFILE
入社後、赤穂工場 生産課に配属。セメント製造におけるプラントの運転と制御について研修でじっくり学ぶ。2023年、セメント製造の原料工程と仕上工程の担当として、工程管理に関わる業務に従事。
人々の生活に欠かせない製品という魅力
住友大阪セメントに入社を
決めたきっかけを教えてください。
大学院で化学工学系の研究室に所属し、燃焼について研究していました。もともと工学部に進学した時に、モノづくりがしたいと考えていたこともあり、就職活動でも「人々の生活に欠かせない製品づくり」に携わる仕事を探しました。その中で、先輩の就職先から住友大阪セメントを知りました。セメントは橋や道路、住宅などさまざまな構造物や建造物に用いられる社会のインフラを支える製品であり、魅力があると考えました。また、セメントの製造工程には焼成工程があり、私の研究していた「燃焼」と関係することも魅力に思えました。
設備改善に努めながら、安定操業を目指す
現在はどのような業務を担当していますか?
セメントの製造工程は、原料工程、焼成工程、仕上工程の3工程から構成されています。私は赤穂工場で、原料工程と仕上工程の操業管理を担当しています。原料工程は主原料の石灰石や副原料のリサイクル原料(産業廃棄物等)などを調合して、乾燥・粉砕する工程、仕上工程は焼成工程で作られたクリンカと呼ばれる半製品に、石膏、混合材等を混ぜて粉砕する工程です。どちらの工程でもミルと呼ばれる大型の粉砕機を使用していて、操業のオペレーションは地元採用の社員が担っています。私の役割はこの粉砕機と関連する輸送機設備が適正かつ効率的に稼働するように管理すること。設備の能力向上や改善に努めながら、現場作業員や設備運転を担当するオペレータと協力し、安定操業を目指しています。
業務内容の魅力、醍醐味を教えてください。
セメント工場は広大な敷地に巨大な設備を備えています。日常生活ではまず目にすることのない、スケールの大きな環境のなかで仕事をしていることに、やりがいや面白味を感じます。セメント工場では、焼成工程にキルンという大型の回転窯があり、これが工場の心臓にあたりますが、キルンが止まるとセメントの製造がストップしてしまいます。セメントは社会のあらゆる場所で使われている素材ですので、安定供給が当社の重要な使命です。トラブルがあった時でも、このキルンを止めないために、前工程である原料工程、後工程である仕上工程の担当者である私と、焼成工程の担当者がチームとして協力し、トラブル解決に尽力します。頻度は必ずしも多くはありませんが、時には夜間にトラブル対応に当たることもあります。現場作業員や設備の補修を担う工務課、協力会社の方々などと連携し、セメントの安定操業に貢献していることもやりがいとなっています。
カーボンニュートラルに向けて挑戦中
仕事の中で「環境解決企業」を感じるのは、どんな点ですか?
セメント工場では製造に携わる全社員が一丸となって、生産性やエネルギー効率の向上、産業廃棄物の使用拡大などに取り組みながら、環境負荷の低減に努めています。例えば排ガスからダストを取り除く設備を、新しいものに更新して能力を高め、集塵効率を高めることに成功しました。私たちの仕事によって成される課題解決も多くあります。また、会社としては脱炭素にも力を入れていく方針ですので、今後、焼成工程を任せてもらえるようになった時には、リサイクル燃料の活用率を高め、更なる化石エネルギーの使用率低減に取り組んでいきたいと考えています。当社は、さまざまな分野でチャレンジしている会社ですが、「環境解決企業」を目指すこともその一つで、“カーボンニュートラル”ビジョン「SOCN2050」についても全社的に取り組んでいます。
今後の目標、夢はなんですか?
現在の目標は、もっと工場のことを知ること。操業に関わる設備知識はもちろんですが、品質保全、環境保全に関する知識なども増やし、多くの引き出しを持っておきたいです。学生時代は燃焼について研究していたこともあり、焼成工程を担当してみたいという想いもあります。会社自体もさまざまなことにチャレンジしているので、私自身もいろいろなことにチャレンジしながらキャリアを積んでいき、将来的には組織の要となる人材になって、貢献したいと考えています。
為せば成る。最後まで諦めないで
就活中の学生にメッセージをお願いします。
この仕事は、多くの方とコミュニケーションを取りながら進める必要があります。人と話すことが好きで、前向きに取り組める方と一緒に働き、さらに工場を盛り上げていきたいです。就職活動では、自己分析や企業研究など、やるべきことが多く研究や授業との両立も大変です。慣れない面接で緊張する場面もあります。社会人になれば体調管理も含めて、自己管理が必要不可欠です。就職活動中も心身ともにしっかり休息を取りながら、良好なコンディションで臨んでください。為せば成る。最後まで諦めないことが大切です。
SCHEDULE
ある一日のスケジュール
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- A.M.
- 8:00
- 出社。本社へ操業報告、担当範囲の操業を確認
- 8:10
- 生産課合同ミーティング・スタッフミーティング
- 9:00
- 操業分析、修理などの現場確認
- 11:00
- 報告書の作成や回覧書類・メールのチェック
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- P.M.
- 0:00
- 昼食
- 1:00
- 会議。現場で操業状態のチェック
- 3:00
- 修理作業について工務課とミーティング
- 4:00
- 本日の修理作業進捗を確認
- 4:45
- 退社