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ニュースリリース

2023年03月07日

市川リサイクルセンター  一般廃棄物処理施設竣工のお知らせ

 住友大阪セメント株式会社(社長:諸橋央典、本社:東京都港区)は、グループ会社の泉工業株式会社の市川リサイクルセンター(千葉県市川市二俣新町:以下、「市川RCC」という。)において、一般廃棄物処理施設の竣工式を2023年3月7日に執り行いましたのでお知らせいたします。

 当社グループでは、セメント製造工程で廃棄物・副産物を原料・熱エネルギーとして有効利用することで、埋立処分場の延命やCOの削減に努め、循環型社会の形成に貢献しております。
 現在、セメントの主成分の一つであるアルミナ源として石炭火力発電所から発生する石炭灰を多く使用しておりますが、国際的な脱炭素社会への移行を受け、石炭灰は将来にわたって発生が減少すると想定されます。こうした中、石炭灰に代わるアルミナ源として、当社は自治体が収集した家庭ごみ等の焼却施設から排出される燃え殻(以下、「焼却灰」という。)の増量に取り組んでいます。焼却灰は、安定して入手可能なアルミナ源であると同時に、CaO(酸化カルシウム)を含んでいることから、プロセス由来のCO削減効果も見込まれます。一方で、焼却灰をセメント原料として有効利用するには異物除去等の前処理が必要となります。

 今般、市川RCCに設置した処理施設では焼却灰の選別・破砕を行い、処理能力は1日当たり640トンになります。また、処理施設に併設した保管庫は、最大2,600トンの保管容量を有しているため、焼却灰の安定的な受入れが可能となっています。
 処理後の焼却灰は、全量当社グループのセメント工場に運搬し、セメントの原料として再資源化されます。工場への運搬は車両輸送だけでなく、市川RCCに隣接する出荷設備である船積バースからの船舶輸送が可能なため、市川RCCの処理施設の稼働により、当社は大量かつ効率的に焼却灰を処理することが可能となり、輸送に伴うCOの削減にも繋がります。

 当社グループは、市川RCCの一般廃棄物処理施設を有効活用し、焼却灰の処理拡大を図ることで、廃棄物の再資源化と自治体の最終処分場の延命に繋げ、さらなる循環型社会形成に取り組んでまいります。

(写真:市川RCC一般廃棄物処理設備)

 

【本件に関するお問い合わせ先】
企画部 TEL 03-6370-2725 FAX 03-6370-2756

 

 

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