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ニュースリリース

2023年03月03日

1.2Tbps伝送対応 光通信部品(LN変調器)のサンプル出荷を開始

 住友大阪セメント株式会社(社長:諸橋央典、本社:東京都港区)は、薄膜LN(ニオブ酸リチウム LiNbO3)を採用した1.2Tbps光通信対応の広帯域ドライバ集積型コヒーレント変調器(HB-CDM)のサンプル出荷を開始しましたので、お知らせいたします。

 昨今のオンライン会議の普及やテレワークの推奨、スマートフォンやタブレット端末による動画視聴サービスの拡大、各産業でのICT(情報通信技術)の導入などにより、ネットワークトラフィック(データ通信量)が増加し、大容量で高品質伝送が可能な光通信への期待はますます高まっています。

 当社は従来より、市場のニーズに即した研究開発と生産体制の構築を行い、独自の技術により高品質伝送や低消費電力などの高い性能を持った10G~400Gまでの幅広いラインナップのLN変調器1を国内外の光通信市場に供給し、情報通信社会の構築と発展に貢献してまいりました。

 今般、新たに開発したLN変調器に搭載される薄膜LN変調チップとドライバは130Gbaud2の動作に対応しており、次世代大容量伝送装置に期待される1.2Tbps3伝送を実現する重要部品です。今後は国内外へのサンプルワークを進め、2023年後半に販売開始を予定しております。

 なお、37日~9日にサンディエゴ(米国)で開催されるOFC展示会4にて、当社は本製品を含む各種LN変調器を展示いたします。

1:LN変調器はLN(ニオブ酸リチウム LiNbO3)という材料を用いて、電気信号を光信号に変換(変調)するデバイスであり、光通信システム(光ファイバーケーブルを使ってデータを伝送するシステム)における心臓とも言える最重要部品の一つです。

2Gbaud
Baudレートは1秒間おける変調回数を表す。広く普及した100Gbpsコヒーレント変調器では32Gbaudが用いられたが、本製品では約4倍の130Gbaud(毎秒1.3千億回の変調)に対応。

3:Tbps
bpsは1秒間におけるデータ伝送容量を表す。100Gbpsコヒーレント変調器に対し、本製品は約12倍の1.2Tbps(毎秒1.2兆ビットのデータ伝送)に対応。

4:[OFC展示会]
 ・会場:米国カリフォルニア州 サンディエゴ コンベンションセンター
 ・会期:202337日~9
 ・弊社出展ブース番号:4619

[本製品の仕様]
 ・OIF-HB-CDM-02.0 Type 3準拠予定

以上

【本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先】
 住友大阪セメント株式会社
  企画部 TEL 03-6370-2725 FAX 03-6370-2756

【製品に関するお問い合わせ先】
 住友大阪セメント株式会社
  光電子事業部 営業グループ TEL 047-457-1204   FAX 047-457-7870 

 

 

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