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ニュースリリース

2020年07月30日

NEDOの研究開発委託事業として採択「カルシウム含有廃棄物からのCa抽出およびCO₂鉱物固定化技術の研究開発」

住友大阪セメント株式会社(社長:関根福一、本社:東京都千代田区)は、産学連携で石炭火力発電所・セメント工場などから排出されるCO₂のカーボンリサイクル技術開発の検討を進めてまいりました。この度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発委託事業に、国立大学法人山口大学と国立大学法人九州大学との共同提案したテーマが、採択されましたのでお知らせいたします。

政府は、2019年ダボス会議での安倍首相の提言を受け、CO₂を資源としてとらえることでGHG(温室効果ガス)削減に貢献すべく、20196月にカーボンリサイクルロードマップを策定しました。このロードマップに基づきNEDOの各種研究開発支援制度が設けられ、その中の「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/次世代火力発電技術推進事業/カーボンリサイクル技術の共通基盤技術開発」プロジェクトの研究開発委託事業の公募に対し、「カルシウム含有廃棄物からのCa抽出およびCO鉱物固定化技術の研究開発」という研究テーマ名で提案していたものです。

研究期間は2020年度から2022年度までの3年間で、CO₂を多様なカルシウム含有廃棄物から抽出したカルシウムとの反応で鉱物固定化し利用する革新的カーボンリサイクルプロセスを構築するための基盤技術を開発します。2030年の実用化を目指し、産学連携で技術開発を進め、CO₂排出削減への貢献と共に、カーボンリサイクルという新しい産業の創出に取り組みます。

当社は、セメント製造の際に廃棄物・副産物を原料や熱エネルギーの一部を有効利用しており、その取り扱いに十分な知識と経験を有するだけでなく、カルシウムを抽出した廃棄物の残渣をセメント製造に再利用することが可能です。また、カーボンリサイクルの振興に資することを目的に、民間企業等で構成される一般社団法人カーボンリサイクルファンドが20198月に発足しており、その会員として普及活動にも取り組んでいます。

2020年4月にサステナブル対策委員会を設置し、温室効果ガス削減・脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化していますが、本事業の採択を受け、進めている取り組みをさらに加速させ、社会課題の解決に取り組んでまいります。

*鉱物固定化とは、カルシウムなどのアルカリ土類金属をCO₂と反応させ、炭酸カルシウムなどの炭酸塩鉱物としてCO₂を 固定化することを指します。

【共同事業者】

国立大学法人 山口大学(学長:岡 正朗)

国立大学法人 九州大学(総長:久保千春)

【参考:全体プロセスの概要】

以上

【本件に関する問い合わせ先】

総務部IR広報グループ TEL 03-5211-4505  FAX 03-3221-4651

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