【業界初】セメント配船計画策定にAIソリューションを導入 ~実証実験成功を受け開発フェーズへ~
住友大阪セメント株式会社(社長:諸橋央典、本社:東京都港区)は、船舶によるセメント輸送の配船計画最適化を目的として、株式会社 ALGO ARTIS(アルゴ・アーティス、社長:永田健太郎、本社:東京都港区、以下「ALGO ARTIS」)が提供するAIソリューション「Optium(オプティウム)」のシステム開発を進めてきましたが、このたび実証実験が成功し、2026年4月の稼働を目指して、国内セメント業界で初めて※1AIを活用した配船計画の本格導入に着手します。
配船計画の立案は、各船の積載量・停泊先のバース※2数などの様々な制約や、突発的な天候変化や設備トラブルへの対応など、多くの要素を考慮した上で効率的に作成する必要があり、綿密な管理と計画の柔軟性が求められる他、多くのステークホルダーが関係するため、コミュニケーションに多くの時間と労力を要するという課題があります。
住友大阪セメントは、これらの課題に対応するため、ALGO ARTISが提供するAIソリューション「Optium(オプティウム)」の実証実験を行い、多くの隻数や拠点数が関わる複雑な内航船※3配船計画の最適化に成功、業務負荷を低減しつつ、運行効率を向上させることでCO2排出量の削減にも寄与することを実証しました。
●複雑な制約条件への対応 :「独自AI」による最適化
-世界トップクラスのエンジニアが開発したALGO ARTIS独自のAIを活用。
-バース制約や船ごとの動静、積載可能量、他社オーダーなどの変化しつづける複雑な条件を同時に処理し、最適な配船計画を自動で策定。
●業務負荷の低減:「コミュニケーション機能」「実運用しやすいインターフェース」
-計画変更時には通知機能を活用し、関係者へ即時に情報を伝達。
-計画の変更内容をコメントとして記録し、関係者がリアルタイムで状況を把握できる仕組みを導入。
-直感的に操作できるインターフェースを採用し、計画担当者の負担を軽減。
●計画の精度向上:運行効率向上に伴う「CO2排出量の削減」
-最適化AI(アルゴリズム)で効率の良い計画を立案することで、燃料費を削減。同時にCO2排出量の削減も見込む。
住友大阪セメントは、ALGO ARTISとともに本システムの実装に向けた開発を進め、より効率的で柔軟な配船AIソリューションを実現することで、配船計画業務におけるDXを進めてまいります。またAIの活用を積極的に推進し、コスト削減や業務効率化にとどまらず、CO2排出の抑制にも寄与することで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
以上
※1 当社調べ
※2 バース :船の貨物の積み下ろし場所
※3 内航船 :日本国内の港間で貨物を輸送する船舶
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プレスリリース(【業界初】セメント配船計画策定にAIソリューションを導入)
【本件に関するお問い合わせ先】
住友大阪セメント株式会社 企画部 TEL 03-6370-2725
株式会社ALGO ARTIS https://www.algo-artis.com/contact