actionのあゆみ

2006年4月

当社が長崎県対馬市に所有する山林について、「ツシマヤマネコ応援団」から、「ツシマヤマネコ保護のためのモデル林づくりをしたい」との申し入れを受ける。

2007年2月

森づくり推進にあたり、当社、対馬市、地元、ボランティアの4者で「舟志の森づくり推進委員会」を立上げ、モデル林づくりに着手する。モデル林は「舟志の森」と名付けられる。

2007年3月

「舟志の森」で第1回目の植樹祭を開催し、ヤマネコの餌動物であるネズミの好物、コナラやクリなどの広葉樹あわせて200本を植樹する。

2008年12月

「舟志の森」に設置した自動撮影装置に歩くツシマヤマネコが映し出される。

2010年3月

ヤマネコが餌とするネズミの数量が増えたことがモニタリング調査により確認されている。

そして、今も活動は続いています。

ツシマヤマネコ保護に立ち上がる

植樹がはじまる

ついに舟志の森にヤマネコあらわる!

TOPICS

COP10あいちなごや生物多様性交流フェアへ出展。

COP10に併せて開催される生物多様性交流フェア(2010年10月17日~29日、名古屋市白鳥公園)にて、長崎県対馬市のブースに、当社のツシマヤマネコ保護活動についてパネル展示いたしました。

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対馬では、ツシマヤマネコ保護のため、地域住民活動の有志の皆さまが中心となって、
2002年『ツシマヤマネコ応援団』が結成され、地道な活動が進められておりました。
当社がそのことを知ったのは2006年4月のこと。

ツシマヤマネコ応援団から、当社が対馬に
保有する約16ヘクタールの山林を、「ツシマヤマネコ保護のためのモデル林としたい」との申し入れを受けました。

当社はちょうど、創業100周年記念事業における社会貢献活動の一環として、当社が所有する山林の一部を手入れし、樹木の育成に適した環境を再生することを検討していました。
対馬からの申し入れは、当社の自然保環境保護の考え方と一致し、その遊休地をヤマネコ保護のために無償で提供することになったのです。

当社が提供した森林は、ツシマヤマネコが安心して暮らせるモデル林として、5年の月日をかけて整備していくこととしました。

その所在地の名前をとって「舟志の森」と名付けられたこの森で、2007年3月、第1回目の植樹祭が開催されました。
ツシマヤマネコの保護を目的として、行政、ボランティア、企業が一体となって取り組んだ活動は始めての試みでした。

植樹祭では、ヤマネコの餌動物であるネズミの好物コナラやクリの木あわせて200本が植樹されました。

苗が成長して実をつけるようになるには、10年かかるといわれています。
森づくりは、日々事業活動を行っている我々企業にとっては、気の遠くなるような根気のいる活動ですが、その後も毎年行われている植樹祭には、当社からも欠かさず参加しています。

2008年の暮れも押し迫った12月初め、対馬から当社へうれしいニュースが届きました。舟志の森で、はじめてツシマヤマネコが確認されたというのです。

対馬からのメールに添付された写真ファイルをどきどきしながら開いてみると、舟志の森を歩くヤマネコの姿がはっきりと映し出されていました。
これは、舟志地区の皆さんが参加して行われたヤマネコ調査にて、舟志の森に設置した自動撮影装置に映った姿でした。

(ヤマネコは警戒心が強く、人間が近づくことが困難なため、調査にはカメラと赤外線センサーを連結したこのハイテク装置が大活躍しています。)
しかも、複数枚の写真にヤマネコの姿が収められており、ヤマネコが定期的に舟志の森を訪れていることも確認できました。

調査に参加した現地の皆さんの興奮は格別であったようでそのメールからは現地の盛り上がりを垣間見ることができました。