光電子関連 光送受信機アナログ無線用

WiBaシリーズ(Emcore/Ortel製)

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特 徴

● 業務用無線や衛星信号(通信/映像)等のアナログ無線信号の光変換が可能
● 周波数10MHz~2700MHzに対応
● RF入出力利得が最大21dB

用 途 例

● アンテナリモ-ティングの光中継装置
● 高ダイナミックレンジを必要とするアンテナ測定の光信号源

ブロック図

RF入出力特性(計算値)

仕様(50Ω系1)

1)75Ω系のラインナップも有り
2)ITU チャネル(DWDM)からも指定可能
3)50Ω系の場合.75Ω系では10MHz~2500MHz
4)アンプ設定利得 最大時

5)専用電源(10901A)は15V系で2A(max),5V系で6A(max)を供給します。
6)アンプ設定利得 最大時

オーダリングコード

7)XXはITUチャネル番号

WiBa導入マニュアル

1.光送受信機WiBaの紹介

1.1 特長

WiBaは、10MHz~2700MHz帯のアナログ無線信号を光ファイバ伝送するために用いる光送受信機です。アナログ無線信号を、①リモートアンテナからケーブル経由で屋内に引き込む場合、②屋内からケーブル経由でリモートアンテナへ送出する場合、等のアプリケーションで、本製品と光ファイバを使用して図1のようなアンテナモーティングシステムを実現できます。送り側のアナログ無線信号は、受け側ではRF損失ゼロで受け取る事が出来ます。
プラグインタイプとフランジマウントタイプ、の2種類のBOXを取り揃えております(図2はプラグインタイプ)。プラグインタイプは、19インチサイズのシャーシ(10990A)に最大8モジュール分の光送受信機を搭載する事が出来る構成となっています。例えば、送り側、受け側にそれぞれ1つシャーシをご準備いただき、上り系4回線/下り系4回線の光リンクを構築することが可能です。また、2回線のうち一方を主回線、他方を予備回線に設定する事も可能です。送受信機の電源は、共通の主電源(10901A)および予備電源(10901B)を使用します。主電源に異常が発生すると、自動的に予備電源へ切り替えられます。ホットスワップに対応しており、故障が発生した場合、システム運用中でも各モジュールを差し替えることが出来ます。フランジマウントタイプは、小型の送信機および受信機(1モジュール分、電源内蔵)です。機器の占有スペースを減らす事が出来ます。


図1 光ファイバを用いアンテナモーティングのイメージ


図2 WiBaの外観(プラグインタイプ)

1.2 ブロック図


図3 ブロック図

図3に本製品のブロック図を示します。光送信機(Tx)は、 LD(Laser Diode) のみを搭載したタイプ(10381/10383)と、可変RFアンプとLDを搭載したタイプ(10382/10384)を揃えております。Txに入力されたアナログ無線信号は、LDにて光信号に変換された後、光ファイバへ送出されます。LDへの入力RFパワー(SL)が高いほど、受け側で得られるRFパワー(Sout)も高くなるため、LD前段には通常RFアンプを使用します。ご自身でRFアンプをご用意される場合には10381/10383を、Txに内蔵されたRFアンプをご利用いただく場合には10382/10384をご利用いただけます。SLは、モニターポート出力(Smon)もしくはフロントパネルのLED色によって確認する事が出来ます。
TxとRxは光ファイバで接続します。光ファイバ伝送された光信号は、Rx内のPD(Photo Diode)で再びアナログ無線信号に変換されます。Rxは可変RFアンプを標準搭載しています。Tx側のRFアンプとRx側の可変RFアンプの利得を調整し、光リンクの総合利得(Sout/Sin)を調整します。
Rxへの入力光パワー(Pr)が最大定格(2mW or 10mW)を超える場合には、別売の光アッテネータを用いて光パワーを減衰させた後にRxへ光入力します。

1.3 フロントパネル・背面パネルの構成


図4 Tx/Rxのフロントパネルおよび背面

図4に、TxとRxのフロントパネルおよび背面を示します。Txのフロントパネルには、電源のON/OFF、LDの正常/異常、LDへの入力RFパワーレベル、等を知らせるLED表示があります。また、内蔵のRFアンプの利得調整用トルグおよびLDへの入力RFパワーを確認するためのモニターポートがあります。背面には、RF信号の入力ポート、光信号の出力ポートがあります。また、電圧印加、アラーム出力するためのD-sub(9-pin)コネクタがあります。D-subコネクタは専用シャーシ(10990A)に直結されます。
Rxのフロントパネルには、電源のON/OFF、PDへの光入力の有無を知らせるLED表示があります。また、内蔵のRFアンプの利得調整用トルグがあります。背面には、光信号の入力ポート、RF信号の出力ポートがあります。また、電圧印加、アラーム出力するためのD-sub(9-pin)コネクタがあります。D-subコネクタは専用シャーシ(10990A)に直結されます。

2. WiBa導入手順

2.1 準備する機器
表1 準備する機器・部品(1回線分)
 
項目
数量
備考
1 シャーシ(10990A) 2台 1つのシャーシに送受信機搭載してもOK
2 電源(10901A/10901B) 各1台/シャーシ 10901Bは無くても可
3 光送信機(1038x-xxxx) 1台 電気信号を光信号に変換するために使用します
4 光受信機(1048x) 1台 光信号を電気信号に変換するために使用します
5 標準シングルモードファイバ
(数m程度)
1本 光信号を伝送するために使用します
光コネクタの種類にご注意ください
6 光パワーメータ 1台 Rxへの入力光パワーを確認するために使用します
7 RFパワーメータ 1台 各機器への入出力RFパワーを確認するために
使用します
8 RFスペアナ 1台 RFスペクトルを確認するために使用します
9 信号発生器 1台 信号発生源として使用します
10 RFアッテネータ 1個 Txへの入力RFパワーを調整するために使用します
11 光アッテネータ 1~2個 Rxへの入力光パワーを調整するために使用します
12 ケーブル類 1式 RFケーブル、光アダプタ、等
13 工具類 1本 トルクレンチ:RFコネクタの締め付けに使用します
マイナスドライバ:内蔵アンプの利得調整に使用します
14 クレトップ 1個 光コネクタ端面をクリーニングするために使用します
表1に、WiBa導入のために必要な機器・部品を示します。以下は、調達にあったっての注意事項です。
RF関連の機器・部品は10MHz~2700MHzの周波数範囲をカバーしたものをご準備ください。
光ファイバ(5.)は、光波長1310nmもしくは1550nm用のシングルモードファイバ(SMF)をご準備ください。SMFとは、光ファイバの芯(コア)の直径が8~10μm、その外周の石英ガラス層(クラッド)の直径が125μmの光ファイバです。
また、光ファイバ両端の光コネクタは、WiBaと適合するものをご利用ください。WiBaはご注文時にFC/APC型、SC/APC型の2種類のコネクタタイプのうちいずれかをご選択いただけます。FCとはハウジング型、SCとは着脱型のコネクタを示します。また、APC(Angled PC)とは光コネクタの先端の研磨角度が8°に設定されたものを示します(図5(a))。PC(Physical Contact)、SPC(Super PC)型と呼ばれる先端の研磨角度が8°に設定されていない光コネクタ(図5(a))をWiBaに接続しますと、光ロスの増加やスプリアス劣化を引き起こしますので使用しないで下さい(図5(b))。


図5 光ファイバ

2.2 WiBaセットアップ

シャーシに電源、Tx、Rxを挿入し、電源をONにして下さい

2.3 Txの調整
図6 Txの調整系
Txは以下のような手順で調整して下さい。
シグナルジェネレータ(S.G.)からの出力信号をOFFにした状態で図6に示す系を構築して下さい。
S.G.の出力RFパワーを
・アンプ非搭載型Tx(10381/10383)の場合:入力RFパワー0~+4dBm,周波数1GHz
・アンプ搭載型Tx(10382/10384)の場合:入力RFパワー-30dBm,周波数1GHz
に設定した上で、RF出力をONにして下さい。
アンプ非搭載型Tx(10381/10383)では、"RF at Laser" LED(図4(a))が緑色を表示する迄、S.G.からの出力RFパワーを徐々に上げて下さい。*
アンプ搭載型Tx(10382/10384)では、"RF at Laser" LED(図4(a))が緑色を表示する迄、正面の利得調整トルグをまわして利得を徐々に上げて下さい。*

* "RF at Laer"LEDの表示色は、LDへの入力RFパワーレベルを最適化するための目安となります(表2、図7)。
表2 LEDの表示色
LED(正面パネル)

Power ON 緑:電源ON
Status 緑:LDが正常動作
RF at Laser 入力RFレベルが
- OFF: SL < -15dBm
- 黄色: -15dBm < SL < 0dBm
- 緑(最適な条件): 0dBm < SL < 4dBm
- 赤: 4dBm < SL
Received Optical OFF: PD入力 < -13dBm
Power LED 緑:PD入力 > -13dBm

図7 LDへの入力RFパワーと出力RFパワーの関係
2.4 光ファイバの確認


図8 光のロス測定

以下のような手順で、使用する光ファイバの正常/異常を確認して下さい。

図8に示す系を構築し、光ファイバ出力端から送出される光パワーを測定して下さい。
光ファイバを軽くゆすり、光パワー変動がほとんど無い事(およそ±0.2dB程度)を確認して下さい。もし光パワー変動が大きい場合には破断している可能性があります*。別の光ファイバを準備し、同様の確認作業を実施してください。光パワー変動が少なければ、そちらの光ファイバを使用して下さい。
光パワーの測定結果と検査成績書に記載された光パワーの値を比較して、ほぼ一致する事を確認して下さい**。コンマ数dB程度の差異は測定誤差ですが、1dBもしくはそれ以上の光ロスが認められる場合、光コネクタの端面が汚れている可能性が有ります。光コネクタ端面をクレトップでクリーニングした後、再測定して下さい。再測定後も光パワーに差異が認められる場合は、光コネクタ端面に傷がついている恐れがあります*。別の光ファイバを使用して下さい。

*光ファイバは石英ガラス製です。挟み込みや物の落下等による破断にご注意ください。また、光コネクタ端面はコア(石英ガラス)が剥き出しになっているため、傷をつけないようにご注意ください。通常、未使用時にはコネクタキャップを被せておきます。曲げ半径は40mm以上にしてご使用ください。40mm以下にしますと、光の過剰ロスが発生します(曲げを緩めますと、光ロスは標準値に戻ります)。

 

**光ファイバによって生じる光ロスは、計算上
・伝送損失:0.4dB/km @光波長1310nm、0.3dB @光波長1550nm
・光コネクタの結合ロス:0.2dB/1コネクタ
が加算された値となります。例えば、波長1310nmの光を出力するTxと光パワーメータの間を1m程度の光ファイバで接続する場合、光ロスは0.0004dB(伝送損失)+0.4dB(入出力光コネクタで発生する結合ロスの合計) = 0.4004dB程度となります。

2.5 RFの調整
2.5.1 光入力パワーの調整

Tx、Rxは、それぞれ3種類の光出力パワー、 2種類の最大光入力パワーの中から一つをご選択いただけます。高い光出力のTxをRxと接続しますと、Rxへの光入力パワーが入力上限値を超える場合があります。このような場合、光パワーを光アッテネータで減衰させた後にRxへ光入力する必要があります(表3)。光アッテネータ(市販品)を使用して、Rxの入力上限値以下まで光を減衰させてください。

表3 光パワー調整の必要性(光ファイバでのロスがゼロの時)
Tx
Rx
型式
光出力パワー
型式
光アッテネータ
型式
光アッテネータ
1038x_xx01 0 - 3dBm 10481/2/3/4
(最大入力パワー3dBm)
  10485/6/7/8
(最大入力パワー10dBm)
 
1038x_xx05 8 - 10dBm 必要  
1038x_xx15 11 - 13dBm 必要 必要
358x_xx01 0 - 3dBm    
358x_xx05 8 - 10dBm 必要  
358x_xx15 11 - 13dBm 必要 必要
2.5.2 出力RFパワーの調整


図9 RF入出力利得の調整系

Rxは以下のような手順で調整して下さい。

2.3で調整したTxへの入力RFパワーを、RFパワーメータ(RF P.M.)*で測定して下さい。
図9に示す系を構築して下さい。
Rxからの出力RFパワーをRF P.M. *で測定して下さい。そして、①で測定されたRFパワー(Sin)とRxから出力されるRFパワー(Sout)を比較の上、所望のRF入出力利得(Sout/Sin)が得られるようにRxの内蔵アンプの利得を調整して下さい。例えば、RF入出力利得(Sout/Sin)を0dBに設定される場合には、 Rxの内蔵アンプの利得を調整し、SinとSoutを同パワーにして下さい。

*RFパワーメータの代わりにRFスペアナを使用しても結構です。


図10 広帯域応答特性(10MHz~2700MHz)の測定系

また、広帯域応答特性(10MHz~2700MHz)は、以下のような手順で確認して下さい。

ネットワークアナライザ(N.A.)をfull 2 port モードでキャリブレーションして下さい。測定周波数範囲は10MHz~2700MHzとして下さい。
N.A.のport1、port2をスルーにし、S21特性を取得して下さい。
③で施された調整状態のまま(アンプ利得,光アッテネータの有無等)、図10に示す系を構築して下さい。
図10に示す系での測定結果と⑤で取得した測定結果を比較して下さい。⑤の結果からのプラス分がRF入出力特性の利得量、マイナス分がロス量となります。

付録

A.1 標準仕様
表4 絶対最大定格
 
記号
Min
Max
動作温度(仕様内) Top 0℃ 50℃
動作温度(損傷無し) Top -20℃ 65℃
保存温度 TSTG -40℃ 85℃
RF入力パワー(アンプ付) Sin -15dBm -
RF入力パワー(アンプ無) Sin 25dBm -
光入力パワー Pr - 12dBm
表5 Txの仕様
 
Min.
Typ.
Max.
波長 1300nm
1530nm
1310nm
1550nm
1320nm
1560nm
光出力
1038x-xx01
1038x-xx05
1038x-xx15

1mW
5mW
15mW

1.6mW
8mW
18mW

2mW
10mW
20mW
応答帯域 10MHz   2700MHz
振幅平坦度
10 - 20MHz
20 - 2700MHz
   
±3dB
±2dB
リターンロス
20 - 1000MHz
1000 - 2000MHz
2000 - 2700MHz
   
-10dB
-9dB
-6dB
アンプ利得
10381-xxxx
10382-xxxx

-
29dB

-
32dB
 
アンプ可変レンジ
10381-xxxx
10382-xxxx

-
18dB
   
RF入力
10381-xxxx
10382-xxxx
 
-6 to 10dBm
-40 to 0dBm
 
表6 Rxの仕様
 
Min.
Typ.
Max.
光入力
10481
10485
   
2mW
10mW
変換効率
1310nm
1550nm

0.85A/W
0.95A/W
   
応答帯域 10MHz   2700MHz
リターンロス
20 - 1000MHz
1000 - 2000MHz
2000 - 2700MHz
   
-10dB
-9dB
-7dB
アンプ利得
10481
10485
 
31dB
14dB
 
アンプ可変レンジ
10481
10485

18dB
18dB
   
表7 電源
 
電圧
電流
Tx 15VDC
5VDC
120mA
620mA
Rx 15VDC
5VDC
130mA
80mA
A.2 アラーム情報


図11 シャーシ背面

表8 Tx(プラグインタイプ)のピンアサイン
Tx
D-sub
10990A
(シャーシ)
P20
10990A
(シャーシ)
P11-P18
P11-P18
Tx
詳細
1 2 -- -- +15VDC < 120mA
2 1(+5V) -- -- +5VDC < 620mA
3 3(-15V) -- -- nc No Connect
4 4 -- -- POWER GND --
5 -- 1 5 REF GND --
6 -- 2 4 LASER TEMP
MONITOR
0.75V (25℃, normal setting)
7 -- 3 3 LASER ALARM TTL, ~0V 仕様範囲外
TTL, ~3.3V仕様範囲内
8 -- 4 2 LASER CURRENT
MONITOR
1V/100mA
9 -- 5 1 RF GAIN SETTING
MONITOR
--
表9 Rx(プラグインタイプ)のピンアサイン
Rx
D-sub
10990A
(シャーシ)
P20
10990A
(シャーシ)
P11-P18
P11-P18
Rx
詳細
1 2 -- -- +15VDC < 130mA for single
< 260mA for double
2 1(+5V) -- -- +5VDC < 80mA for single
< 160mA for double
3 3(-15V) -- -- nc No Connect
4 4 -- -- POWER GND --
5 -- 1 5 REF GND --
6 -- 2 4 PDIM, Rx #1 1V/mA
7 -- 3 3 ALARM Rx #1 High(5V, transistor open)
@ optical power < -13dBm
Low(Gnd, transistor short)
@ optical power > -13dBm
8 -- 4 2 PDIM, Rx #2
(nc for single)
Same as pin 6, but for Rx #2
9 -- 5 1 ALARM Rx#2
(nc for single)
Same as pin 7, but for Rx #2
表10 Tx(フランジマウントタイプ)の背面アラーム
Tx
D-sub
Tx
詳細
1 +15VDC < 120mA
2 +5VDC < 620mA
3 nc No Connect
4 POWER GND --
5 REF GND --
6 LASER TEMP
MONITOR
0.75V (25℃, normal setting)
7 LASER ALARM TTL, ~0V 仕様範囲外
TTL, ~3.3V仕様範囲内
8 LASER CURRENT
MONITOR
1V/100mA
9 RF GAIN SETTING
MONITOR
&nbsp
表11 Rx(フランジマウントタイプ)の背面アラーム
Rx
D-sub
Rx
詳細
1 +15VDC < 130mA for single
< 260mA for double
2 +5VDC < 80mA for single
< 160mA for double
3 nc No Connect
4 POWER GND --
5 REF GND --
6 PDIM, Rx #1 1V/mA
7 ALARM Rx #1 High(5V, transistor open)
@ optical power < -13dBm
Low(Gnd, transistor short)
@ optical power > -13dBm
8 nc --
9 nc --
表12 電源アラーム(P19)
Pin
 
主 OFF
主 ON
予備 OFF
予備 ON
1 nc -- -- -- --
2 nc -- -- -- --
3 Aux. Status
(normally closed)
-- -- low Z to
center tap
(relay closed)
high Z to
center tap
(relay open)
4 Aux. Status
(center tap)
-- -- center tap center tap
5 Aux. Status
(normally open)
-- -- high Z to
center tap
(relay open)
low Z to
center tap
(relay closed)
6 Main Status
(center tap)
center tap center tap -- --
7 Main Status
(normally closed)
low Z to
center tap
(relay closed)
high Z to
center tap
(relay open)
-- --
8 Main Status
(normally open)
high Z to
center tap
(relay open)
low Z to
center tap
(relay closed)
-- --
9 Ground -- -- -- --
表13 アラームインターフェース
&nbsp
Mating connector
Crimp Pins
P11-P18 Molex P/N 22-01-2057 Molex P/N 08-50-0114
P19 Molex P/N 22-01-2097 Molex P/N 08-50-0114
P20 Molex P/N 09-50-3031 Molex P/N 08-50-0108

A.3 光リンクの回線設計

A.3.1 WiBaのパフォーマンス(計算結果)


図12 ブロック図

表14 計算結果
パタン#
Tx
Rx
周波数範囲
[GHz]
入力RFパワー
[dBm]
RF入出力利得*
[dB]
1 10381
(1mW, 50Ω)
10481(50Ω) 0.01 to 2.7 -6 to +10 -8.0
2 10485(50Ω) -23.6
3 10381
(5mW, 50Ω)
10481(50Ω) -8.0
4 10485(50Ω) -9.6
5 10381
(5mW, 50Ω)
10481(50Ω) -8.0
6 10485(50Ω) -9.6
7 10383
(1mW, 75Ω)
10483(75Ω) 0.01 to 2.5 -12.0
8 10487(75Ω) -27.6
9 10383
(5mW, 75Ω)
10483(75Ω) -12.0
10 10487(75Ω) -13.6
11 10383
(5mW, 75Ω)
10483(75Ω) -12.0
12 10487(75Ω) -13.6
13 10382
(1mW, 50Ω)
10481(50Ω) 0.01 to 2.7 -40 to 0 +21.0
14 10485(50Ω) 5.4
15 10382
(5mW, 50Ω)
10481(50Ω) -21.0
16 10485(50Ω) 19.4
17 10382
(15mW, 50Ω)
10481(50Ω) 21.0
18 10485(50Ω) 19.4
19 10384
(1mW, 75Ω)
10483(75Ω) 0.01 to 2.5 17.0
20 10487(75Ω) 1.4
21 10384
(5mW, 75Ω)
10483(75Ω) 17.0
22 10487(75Ω) 15.4
23 10384
(15mW, 75Ω)
10483(75Ω) 17.0
24 10487(75Ω) 15.4
*光ロス0dBの時の最大利得


図13 光ロスとRF入出力利得の関係


図14 光ロスとEINの関係

A.3.2 計算方法
(a)RF入出力利得の導出


図15 光リンクのブロックダイアグラム

iin 入力電流[A]
iout 出力電流[A]
Rin 入力抵抗[Ω]
Rout 負荷抵抗[Ω]
Rpd マッチング抵抗[Ω]
r PDモジュールにおけるO/E変換効率@DC[A/W]
ηTX LDモジュールのE/O変換効率[W/A]
ηRX PDモジュールのO/E変換効率[A/W]
Lopt 光ロス[真値]
k ボルツマン定数(1.38×10-23[W/Hz])
T 絶対温度[K]
LRF 光リンクを通過することによって発生するRFパワーのロス(=1/Glink)[真値]
e 電子の電荷(1.6×10-19[C])
Ppd PDへの光入力パワー[W]

図15に、光リンクの基本構成を示す。光リンクのRF入出力利得Glinkは、

である。ioutは次式で表せる。

[A] PDのO/E変換効率@RF[A/W]を

とおくと、iout/iin

と表せる。GlinkをdBにすると、

となる。TGはLDの変換効率[dB・W/A]、RGはPDの変換効率[dB・W/A]、Lopt_dBは光ロス[dB]である。WiBaは内蔵アンプの利得込みのTG、RGをカタログに記載しており、このカタログ値をそのまま適用すればよい。

(b)EIN、NFの導出

図15に示す光リンクの構成を考える。光リンクの雑音にはLD雑音とPD雑音(温度雑音、ショット雑音)がある。LD雑音、温度雑音、ショット雑音の入力等価雑音をそれぞれEINlaser[W/Hz]、EINtherm[W/Hz]、EINshot[W/Hz]とすると、光リンク全体の入力等価雑音EINtotal[W/Hz]は次式で表せる。

また、デバイス理想状態における雑音を、

とする。このとき、光リンクの総合NF[dB]は、

となる。
なお、EINlaser[W/Hz]、EINtherm[W/Hz]、EINshot[W/Hz]は以下のようにして導出できる。

 

laser 雑音


図16 LDの動作

LDからの光出力パワーには僅かな揺らぎが存在する。光出力パワーの平均値とこの揺らぎのパワーの相対値は、相対強度雑音(RIN)と呼ばれているが、これは次式によって与えられる。


温度雑音
EINthermは、次式によって与えられる。

で表せる。したがって、EINthermは、

となる。


ショット雑音
ショット雑音電流は次式で表せる。

ショット雑音電力は次式で表せる。

EINshot

と表せるが、ここで

であるから、

ここで、光送信機からの出力光パワーPldout[W]は、

となるので、

である。

(c)光リンクと他のシステムを接続した時の総合利得、総合NF

図17 システム構成例(タンデム)

G1~G4:利得[dB]
NF1~NF4:雑音指数[dB]

 

図17のようなシステム構成を考える。システムの総合利得Gtotalは、

[dB] となる。
また、システムの総合雑音指数NFtotalは、

となる。光リンクと他のシステムが接続される場合、光リンク部分は図17の1つのブロックに相当すると考えた上で総合利得等を算出する。

(d) DR1dB、CIR、SFDRの導出


図18 変調歪
ダイナミックレンジ
光送信機への入力RFパワーと光受信機からの出力RFパワーの関係は、図18(a)に示すように、ある入力RFパワーまではほぼ直線の傾きを持ちますが、入力RFパワーを一層増大させると、その傾きは直線からずれていきます。直線近似線と実際の出力RFパワーの間に1dBのズレが生じたときの入力RFパワーの値は、1dB抑圧点(P1dB)と呼びます。また、1dB抑圧点を与える入力RFパワーと雑音パワーと等しい入力RFパワーの差分は、1dBダイナミックレンジと呼びます(DR1dB)。DR1dBは、次式で表せます。

また、光送信機の非線形歪を測る方法として、2トーン法という手法が有ります。周波数の異なる2つのRF信号を同時に光送信機に入力した場合、出力RFパワーは図18(b)上のようになりますが、入力RFパワーを増大させると、この2つのRF信号から生成される3次歪成分を観測する事が出来ます(図18(b)下)。基本波と3次歪のパワーが一致するRFパワーを、TOI(Third Order Intercept Point)と呼びます。基本波と3次歪のパワー差を、CI比もしくはIM3と呼びます。これは次式で表す事が出来ます。

3次歪の発生しない入力RFパワーのレンジは、SFDR(Spurious Free Dynamic Range)と呼び、次式で表す事ができます。


A.4 測定結果の例


図19 入力RFパワーに対する出力RFパワー特性


図20 E/O/E応答特性


図21 IM3特性

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