セメントコンクリート用語

コンクリートに関する情報を
まとめました。辞書としてご活用ください。

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曲げ強度
角柱状供試体の曲げ載荷試験において、供試体が曲げ破壊する際に生じる断面の引張縁応力度の最大値。(JIS A 1106 参照)圧縮強度の1/5~1/8程度。
マスコンクリート
コンクリート標準示方書では"おおよその目安として、広がりのあるスラブについては厚さ80~100cm以上、下端が拘束された壁では厚さ50cm以上のコンクリート"としており、JASS 5では"部材断面の最小寸法が大きく、かつセメントの水和熱による温度上昇で有害なひび割れが入るおそれがある部分のコンクリート"としている。

密度
セメントの密度は、一般にシリカ、鉄分が多いほど大きい。また、風化が進むと密度は小さくなる。試験方法は、ルシャテリエフラスコと完全に脱水した鉱油を用い、一定質量の試料を入れ体積を測定して求める。

無筋コンクリート舗装
硬練りコンクリートをフィニッシャで舗設するもので、一般には鉄網が1㎡当り3kg程度用いられる。また、収縮や膨張による応力を緩和させるため収縮目地や膨張目地が設けられ、目地部にはそれぞれスリップバーやタイバーが設置される。アスファルト舗装に比べて 耐久性に優れるが、施工が大規模で養生日数が長くなる場合が多い。

ヤング係数
弾性体では応力度とひずみ度は比例しこのときの比例定数。
JASS 5では、コンクリートのヤング係数は以下の式で求められる。

ヤング係数(Ec)=3.35×104×(γ/2.4)2×(σB/60)1/3
ここで、γ:コンクリートの単位容積質量 (t/m3)
σB:コンクリートの圧縮強度 (N/mm2)

有機不純物
有機不純物(フミン酸やタンニン酸等)が多いとコンクリ-トの硬化を妨げ、強度や耐久性を低下させる。試験方法はJIS A 1105(細骨材中の有機不純物試験方法)に規定され、水酸化ナトリウム3%溶液で抽出し標準色液と比較して薄ければ問題ないとする。

溶解性蒸発残留物
JIS A 5308 に規定されているコンクリートの練混ぜに用いる水の品質項目のひとつ。懸濁物質を除いたろ液を蒸発皿で蒸発乾固後、105~110℃の乾燥機中で乾燥して求められる蒸発残留物。
養生
コンクリートの硬化作用を十分に発揮させるため、適当な温度と湿度を確保し、外力を与えないように保護しておくこと。

粒形判定実積率
コンクリート用砕石では、砕石4005、砕石2505、砕石2005はそのままで、その他の区分の砕石は、砕石2505または砕石2005の粒度に調整したものを用い、呼び寸法5mmに留まり10mmを通過する試料16kg、10mmに留まり20mmを通過する試料24kgを採取し、これをよく混合した試料を用いて求めた実積率の事(規定値は56%以上)。また、コンクリート用砕砂では、1.2mmに留まり2.5mmを通過する試料を用いて求めた実積率の事(規定値は54%以上)。
リラクゼーション
PC鋼材に引っ張り応力を与えて一定の長さに保っておくと時間の経過とともにその引張応力が減少する現象。
流動化コンクリート
あらかじめ練り混ぜられた比較的硬練りのコンクリート(ベースコンクリート)に流動化剤を添加し、流動性 を増大させたコンクリート。通常のコンクリートより少ない単位水量で同じ流動性が得られるので、ブリーディングや乾燥収縮の低減、マスコンクリートの水和熱量の低減などが図れる。また、単位水量を同じにすれば高い流動性が得られるので、ポンプ圧送性の向上や工事の省力化・効率化など施工性の改善も図 れる。流動化コンクリートの製造方法は、現場添加方式、工場流動化方式、工場添加方式がある。
流動性
フレッシュコンクリート、フレッシュモルタルまたはフレッシュペーストの自重あるいは振動力による変形のしやすさ。単位水量、使用材料の粒子形状、骨材粒子間の摩擦、減水作用や増粘作用を有する混和材料の種類や使用量などに支配される。

レイタンス
フレッシュコンクリート中のセメントの微粒子や骨材の微粒分が、ブリーディング水とともにコンクリートの上面に上昇して堆積した、多孔質で脆弱な薄層。コンクリートを打ち継いだ場合に、付着性を阻害し、ひび割れの原因となることが多いので、コンクリートを打ち継ぐ場合などにはこれを取り除かなければならない。
連続鉄筋コンクリート舗装
連続した縦方向鉄筋を用いて、コンクリート版の横目地を(施工目地を例外として)全く省いたもので、このために生ずるコンクリート版の横ひび割れを、縦方向鉄筋によって分布させ、個々のひび割れ幅を狭くしようとするもの。

ワーカビリティー
フレッシュコンクリートの運搬,打込み,締固め,仕上げなどを行う際に、材料分離を生じることなく作業を行うことのできる難易の程度。コンクリートの適切なワーカビリティーは、対象とする構造物の形状・寸法,配筋状態,施工方法によって異なる。作業性の測定 が難しいため、一般には良好、適切、悪いなどの言葉によって評価している。
割増し係数
配合強度を定める際に現場において予想される圧縮強度の変動係数に応じ、上乗せした数値。

AE剤
コンクリート中に独立した多数の微細な空気泡(エントレンドエア)を連行し、ワ-カビリティーや凍結融解に対する抵抗性を向上させることを主目的としたコンクリート用化学混和剤。
AE減水剤
コンクリート中に独立した多数の微細な空気泡を連行し、その単位水量を減少させることにより、ワ-カビリティーや凍結融解に対する抵抗性を改善するために用いる混和剤であり、AE剤の空気連行作用と減水剤のセメント分散作用を併せ持つ混和剤。
ALC
多量の気泡を混入または発泡させて重量を小さくし、高温高圧養生(オートクレーブ養生)を行ったコンクリート。主原料は、石灰質原料とケイ酸質原料、水、発泡剤など。

C3S (エーライト)
セメントクリンカー中の主要化合物。珪酸三カルシウム。分子式3CaO・SiO2。水和反応はやや速く、材齢28日以内の早期強度をつかさどる。水和熱はやや大きい。
C2S (ビーライト)
セメントクリンカー中の主要化合物。珪酸二カルシウム。分子式2CaO・SiO2。水和反応は遅く、材齢28日以後の長期強度をつかさどる。水和熱は小さく、化学抵抗性が大きい。
C3A (アルミネート)
セメントクリンカー中の化合物。アルミン酸三カルシウム。分子式3CaO・Al2O3。水和反応は非常に速く、材齢1日以内の早期強度をつかさどる。水和熱は大きく、化学抵抗性が小さい。
C4AF (フェライト)
セメントクリンカー中の化合物。鉄アルミン酸四カルシウム。分子式4CaO・Al2O3・Fe2O3。水和反応は比較的速く強度にはあまり寄与しない。
CaO(酸化カルシウム)
生石灰ともいう。吸湿性があり、水と反応すると強く発熱して水酸化カルシウムとなる。また、空気中に放置すると水分と二酸化炭素を吸収し水酸化カルシウムと炭酸カルシウムになる。

MgO (酸化マグネシウム)
マグネシアとも呼ばれ、水と反応し容積の大きな水酸化マグネシウムとなり、硬化したコンクリート構造物を膨張破壊に導くことがある。よって、JISではセメントのMgOは5%以下と規定されている。ただし、高炉セメントB種、C種は6%以下となっている。

PC鋼材
プレストレストコンクリート(PC)の緊張材として使用される鋼材の事。人工的にコンクリートに圧縮応力を与えるもので、常時引張応力がかかるので、高い引張強度が要求される。また、同時にPC鋼材の緊張力が緩みにくいように硬くて降伏しにくい鋼材が用いられる。

RCDコンクリート
RCDとはRoller Compacted Concrete Damの略で、振動ローラで締固めを行う超硬練りのダムコンクリートのこと。
RCCP
roller-compacted concrete for pavementの略。⇒転圧コンクリート舗装

SO3 (三酸化硫黄)
セメント中のSO3は、大半が石膏によるものである。石膏はC3Aの急激な水和反応による急結を防ぎ、安定した凝結時間を確保するためにセメントに適量添加されている。過少では異常凝結、過多では膨張などの不具合を生じる。
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