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失敗は挑戦の証 Episode 2

生産技術の将来を、切り拓く。

赤穂工場 生産課 製造係

榎本 祐輔

2001年入社。岐阜工場に7年、赤穂工場に3年間勤務後、本社生産技術部に赴任し、大型投資の計画・立案を実施し、また海外研修も経験した。2014年6月より再び赤穂工場へ赴任し、生産現場の先頭に立って、工場の生産を管理しながら、後輩の育成にもあたっている。

セメント生産の全プロセスを把握する。

 主な仕事は、セメント生産プロセスの管理です。セメント生産プロセスは大きく分け、原料・焼成・仕上げの3工程があります。セメント生産工程では、電力・熱といったエネルギーを多量に使用する為、エネルギーにかかるコストを最小限に抑え、安定的にセメントを製造し、供給することが大切な仕事です。セメント産業は装置産業であり生産規模が大きく、小さなプロセスの改善でも大きな効果に繋がりますので、ちょっとしたロスも決して軽く扱ってはいけません。また、セメント設備を停止することは、お客様への供給に支障をきたすことにもなりますので防止する必要があります。

まわりを巻き込み行動し、そして成功体験を得た。

 10年間工場勤務をしていて、思い出深いのは入社1年目の岐阜工場での仕事です。焼成工程で使用する代替熱エネルギーの増加という重要なテーマに取り組み達成した事です。入社当時、当社は廃棄物・副産物をセメントの原燃料に積極的に利用しようという取組が活発に行われており、岐阜工場に赴任した私は、特に、熱エネルギーの代替率を高めることに試行錯誤し、その結果、現在では全国トップクラスの熱エネルギー代替率になっています。生産現場の使命であるコスト削減として、熱エネルギー代替率のアップという重要な業務に1年目から関わらせて頂いたのは大きな自信になりました。もちろんプレッシャーもありましたが、多くの先輩方に支援して頂き、何でも報告・連絡・相談出来る雰囲気でしたので、苦しいことはあまりありませんでした。また、代替率アップの要であるバイオマス燃料の使用は、当社で初めての試みであったので、苦戦しましたが、「やりたい気持ち」と「前向きな気持ち」がある社員には周りが積極的にサポートをしてくれる社風なので、自分の提案に上司の考えを取り入れながら進めることで、目的を達成することができました。また、当社はとても歴史ある会社ですので、先輩方が残してくれた膨大なデータや知識も未熟な私を助けてくれました。

海外設備導入は苦労の後に達成感

 本社勤務時に、熱効率や生産性の改善、それによる生産コストの削減の為、海外より新たに、設備の導入を手掛けました。もともと先輩と少人数で立案し、周りからは無理ではないのかという懸念の声もあったのが事実です。本当に必要な設備なのか、費用対効果が期待出来るのか、現地確認や検討を繰り返し、上司を説得しました。導入が決定した後、ヨーロッパで複数の工場を視察しました。慣れない英語で苦労もありましたが、そこは技術屋同士、単語で会話しながらも、話をまとめました。実際に設備が導入され、期待以上の効果を発揮してくれたとき、計り知れない達成感を感じましたね。

未来をつくる人たちに、期待する事。

 現象を知識で説明できる力を養ってほしいと思います。セメント事業は大きなスケールで扱うからこそ、ひとつひとつの小さなトラブルやロスを見逃さず、対策し解決していくことが大切です。かつ実施した対策について、効果が出たのか、または出なかったのか、なぜ出たのか出なかったのか、粘り強く取り組み、答えを見出してほしいと思います。

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